終わらないエコー
2015/10/21
前回からの続きです。
緊張をしながら母と2人、待合室へ。出血を見たせいか、心なしかお腹が痛い気がする…。
なるべく椅子に浅く腰掛け、お腹に負担がない姿勢を取りながら、診察を待つ。待合には診察の進行状況を示す札が貼られており、それによるともうしばらくかかりそうでした。
けっきょく受付から1時間ほど経った頃、診察室へ呼ばれました。出血があったことを伝え、診察台へ。
診察台は不妊クリニックにあったような電動の足が開くタイプではなく、平たいベッドに足置きがついており、それごと上下するというタイプのものでした。間仕切りのカーテンはないものの、腰より下に布をかけてくれるので、さほど気になりません。
看護師さんに出血があったことを伝え、診察を待つ。しばらく待っていると、女性の先生が現れました。
「出血があったんですね。では、診てみますね」
内診し、後からどんどんと出てくる感じではないので、様子を見ましょうとのこと。
「エコー入りますね」
2週間ぶりのエコーです。赤ちゃん生きてるかな…。
「カーテンをしたらお母様をお呼びしますね」と看護師さん。画面に先週より大きくなった胎嚢が映り、母も診察室へ呼び入れられました。
先生は無言でエコーを動かしており、何かを探している様子。心拍かな。画面には白いモヤのようなものがかかってしまい、見えにくそうでした。
「…エコーを変えてみますね」
ということで、他の診察室より持って来られた別のエコーを試してみるも、やっぱりもやもや。
「エコーのせいじゃないかもしれませんねー」
と話し合う声が聞こえる。うーん、なんでだろう。
こちらの診察台には膝を乗せる台がないため、膝立てが辛くなり、だんだん足がぷるぷる震えてくる。つ、つらい。どうして見えないのかな。
すると、先生が看護師さんに、
「…これ、別で動いてますよね。私だけ見えてるわけじゃないですよね」
と言っているのが聞こえる。
別で動いてる?何のこと??さっぱり分からない私と母。
もう一人、別の先生と二人でチェックをするということで、一度休憩に。この時点で既に2台エコーを変えていました。
「受精卵は1つしか戻してないんですよね。…双子かもしれませんね」と先生。
双子?!
8週のエコーでは1人しかいなかったのに!
先生が一度席を離れ、私と母は唖然。
「それって、どういうこと?いつから分裂したんだろうねえ」
突然の出来事に、出血していたことも忘れ、ただただ呆然としていました。