双子発覚と私の気持ち
2015/09/01
前回の続きです。まだ初診の日の話です。長くてすみません(笑)
長い長い診察に、衝撃の事実、転院のショック、そして出血。
ほとほと疲れていた私たちは、駅までの道すがらイタリアンを見つけ、そこに入る。
こじんまりとしたお店で、白い壁に沢山、漫画家さんのイラストやサインがマジックでじかに描かれていました。懐かしのキャラまで居る。
衛生から荻窪駅までの細い通りは、お食事処や雑貨やさんなど入って見たくなるお店が並んでいます。そんなところも魅力だったのに…涙。
これから家に帰って、Nのある総合病院を探さないといけない。近場で、杏林以外は、どこにあるんだろう。ひとまず、病院探しは置いておいて、ランチを食べながら話題はもちろん双子の話へ。
「びっくりしたねえ…。あなたが体外受精を始めた時、Aちゃん(姉)が、あなたはくじ運がいいから大丈夫って言っていたのよ。そしたら、双子だったなんてね」
確かに、1回目の移植でうまくいったのは、運が良かったと思います。私の年齢でも新鮮初期胚の成功確率は30%程度だったから。だから私は、少なくとも3回はこの治療を受けるつもりでいました。
一卵性双胎の発生率は、後で調べたところ、1000組に4組だとか…。
小学校の頃、二卵性の子たちは同学年に2組いたけど、一卵性は隣町の小学校でようやく見かけたくらいだったな。珍しく思い、色々質問してしまったのでした。今思えば迷惑だったろうな。
でも、大人になって生活の場が散らばってみると、意外に一卵性の双子も周辺に隠れていたりします。大学の同学年にも女の子が1人、前の職場には男女1人ずつ。
聞かなければ分からないけれど、「実は一卵性のきょうだいがいて…」というケースは意外にあります。
不思議。1000分の4が、意外に身近にある。
もちろん、ここにも(笑)
私のその日の正直な気持ちとしては、
- ああ、1人ずつゆっくり育てたかったなあ…
- 双子なんて妊娠出産のリスク高すぎ。ヤバイなあ…
- これで安定期がなくなってしまった…
- 男でも女でも(一卵性だから)×2かあ…
(できれば1人ずつほしかったので) - 何か遺伝病があっても、×2なんだなあ…
という、見事にマイナスなものでした(笑)
双子ちゃん、ごめんなさい。
いっぺんで二人産めるから効率がいいとか、一回で子育てが出来るからいいとか、そういう風には全く思えず。
だいたい、やったこともない子育てを2人分いっぺんにするなんて大変に決まってます。そういう意見を言えるのは他人事だからであって、渦中の当事者には到底そうは思えないはず。
双子の健康面も心配です。
双胎妊娠はどうしても早産になりやすく、平均週数は33週だとか。出生体重の平均も2000g前後ととても小さいです。週数が短ければ、それだけ未熟な状態で産まれてきてしまう。
もちろん単胎でも早産になることはありますが、それでも健康な二児を確実に得るなら単胎妊娠が良いに違いないのです。
今は双子のことを楽しみに思う気持ちを持てるようになりましたが、この時は本当にマイナス面やリスクしか頭にありませんでした。
どうかこのくじ運の良さで、数々の難関を乗り越え、無事産まれてきてくれることを願うほかありません。